理科:自分のからだとごはん粒を使って実験しよう!
こんにちは。艇学スクール東京校で学科師を担当している太田です。
理科には自然観察や実験がつきものですが、
自然観察はスーパーマーケットでもできるというお話を以前しました。
読んでない方はこちらを参考にして下さい↓
http://scene-ex.jp/L2746/b6811/13261
しかし、実験となると器具や薬品が必要だったり、安全性の面から専門家の指導のもと行う必要があったり、ハードルが高そうですよね。
でも、実は自分のからだを使ってできる簡単な実験もあるんですよ。
今日はそんな簡単にできる実験のお話です。
では早速本題に入りましょう。
先ほど自分のからだを使って実験と書きましたが、もちろん人体実験ではありませんよ!(笑)
どちらかというと体験に近い感じですね。
皆さん、ごはん食べますよね?ここでいうごはんはお米、白米のことです。別に玄米でも構いません。
ごはんを食べるとき、よく噛んで食べてますか?
早食いはからだにも悪いですよ!
それはさておき、少ししか噛まない時とたくさん噛んだ時、味が違うって思ったことないですか?
今日のごはんで試してみて下さい。おかず無しの白米のみで。
噛む回数を例えば10回のとき、20回のとき、30回のとき、、、という感じて比較してみてください。
噛む回数を多くするとより甘く感じませんか?
「いやいや、ごはんはごはんだから、味は一緒でしょ。」
或いは
「味覚なんていい加減なものだから、甘くなったように感じるだけで、本当は同じじゃないの?」
って思ってませんか。
実は、本当に甘くなるんです。
なぜかって?
みなさん、理科の「消化と吸収」の項目で習ったことを思い出してください。
食べ物の栄養分は消化酵素の働きでからだに吸収できるように分解されるのでしたね。
そして、消化酵素の種類によって分解できる栄養素も異なります。
だ液に含まれる消化酵素アミラーゼが分解できるのは、、、
そう、デンプンですね。分解してできるのがブドウ糖です。
ブドウ糖、、、甘いやつです。
おっ、ここで謎が解けましたね。
口の中ではアミラーゼがデンプンを分解してブドウ糖にしているのです。
当然、噛めば噛むほど分解が進むわけで、どんどんブドウ糖も増えるわけです。
するとどんどん甘くなっていくというわけです。
この実験(体験)をすると、
「だ液はデンプンをブドウ糖に分解する」ことができるということを自然と覚えてしまいますよね。実は僕もこれで自然と覚えてしまいました。
もちろんこれだけで「消化と吸収」の範囲を全て覚えられるものではありません。
このときの消化酵素はアミラーゼということはちゃんと参考書などで確認することも必要です。
だ液以外の消化液やそれに含まれる消化酵素とそのはたらきも覚えないといけません。
試験対策として覚える必要がある消化酵素はアミラーゼ以外にはペプシンとリパーゼくらいでしょうか。それ以外は覚えなくて大丈夫でしょう。
また、消化酵素を含まない消化液、胆汁のはたらきもしっかりチェックしてくださいね。
これらの暗記の取っ掛かりとして、だ液の実験は役に立つはずです。
皆さんも噛む回数をかえて、ごはんの甘みの変化を確認してみてください。
ごはんをより甘く、美味しく食べられて一石二鳥!
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実験も意外と簡単にできるものもあるんです!
それではまた更新します!
東京校学科講師 太田