2次体力試験の傾向と対策
2次体力試験の傾向と対策
2次試験の体力試験は、例期によると持久走(1500m走)、開脚体前屈、乗艇姿勢、関節柔軟、上体起こし、腕立て伏せ、50m走、反復横跳びの8科目があります。
それに、1次試験の体力試験の点数が加えられるシステムで行なわれます。
試験中の練習は設けられてないので、ぶっつけ本番となります。
体力試験は、2次試験の2日目に行なわれます。
近年の傾向からすると、しっかりと対策をしてきた受験生が多いので、激戦の争いとなっています。
1点1点が非常にウェイトを占めています。
よって、2次試験の体力試験は全ての科目においてトップ成績を目指すことが要求されています。
体力試験は成績向上するのはある程度時間が必要なため、計画的な継続した対策が必要となります。
試験内容を正確に把握して、対策を練ることをオススメします。
持久走(1500m)の傾向と対策
持久走は、2グループ(1グループ80名程度)に分かれて行います。
ボートを操縦する水面の周りのコンクリート上を1周を走り、そのタイムが記録となるシンプルなルールです。
風が強いことも多いのが地形の特徴でもあります。
80名程度で一斉に走るため、スタートラインでの混雑が予想されます。毎期、バランスを崩して転倒などをする人がいるので注意して下さい。それゆえコース取りも重要となるのも覚えてほしいポイントです。
また、自分自身で1500m走のタイムトライアルなどをして自分の成績を常に把握しておくこと。
開脚体前屈の傾向と対策
※撮影:艇学グループ
開脚体前屈は、学校等で行なわれるスポーツテストと同様な試験となります。
試験方法は、床に90度(期によっては100度以上)のカラーテープが貼ってあるので、それに合わせて、
両足を開脚して、壁に背中を付けた状態から測定器を両手で前方に押し、限界まで前屈した距離が記録となります。
より成績を上げるためには、立位体前屈と同じで、骨盤を前傾させることが重要となります。
また、この器具の操作ミスによる失敗があるので、必ず1度は器具に触れて失敗パターンをみてみることをオススメします。
試験前のストレッチも非常に重要な要素になります。
乗艇姿勢の傾向と対策
乗艇姿勢とは、ボートレーサーがボートに乗るときの姿勢です。
簡単にいうと、正座をして、両足の曲げた部分をふくらはぎの外側に広げた姿勢です。
その姿勢から前後に体を倒します。
この姿勢をみて、一定の基準で試験官が採点します。
例期は、実際のボートに乗って乗艇姿勢を試験する期が多いが、まれに、ボートなしでやる期もある。
チェックされているのは、柔軟性や身体のバランスです。
前屈する際はなるべく上体を低くして、後方に倒すときもお尻をなるべく浮かさないようにするのがポイントです。
関節柔軟の傾向と対策
関節柔軟試験は、7つの動作によって採点されます。
1つ目の動作は、頭の上で手の甲を合わせて、手腕を思いっきり伸ばします。
2つ目は、両手を拳にして、その拳を背中に持っていき(片方は上から、もう片方は下から)、背中で拳を近づけます。これを左右行ないます。
3つ目は、座った状態で、両足の裏を付けて、手を前に伸ばして体を倒します。
4つ目は、四つん這いになって右手と右足を前後に地面と水平に伸ばして、右ひじと右ひざを付けるの繰り返しをします。これを左ひじと左ひざも同様に行います。
5つ目は、うつ伏せの状態から片方のふくらはぎの部分をヘソの下あたりに持って行き、ヒザの角度が90度になるように調整し、体を前に倒します。
6つ目は、起立した状態で、手を前に平行に伸ばし、しゃがみ込みます。
7つ目は、仰向けに寝た状態で、ヒザ、足首を真っすぐに伸ばします。
以上7つの動作を連続でやり、試験官がそれを見て、一定の基準で採点します。
期によって実施されない項目もありますが、全て練習しておいた方がよいでしょう。 それぞれチェックされているのは柔軟性です。一部体幹バランスを見ているものもあります。
毎日のストレッチを心がけてください。
上体起こしの傾向と対策
上体起こしの試験は、学校等で行なわれるスポーツテストと同様な試験ですが、記録の取り方に違いがあります。
一般のスポーツテストの試験はペアの人間に回数を数えてもらうのに対して、ボートレーサー試験では、カウントする器具を足に巻いて、その器具に腕を当てることによってカウントします。
試験方法として、マット上に体育座りをして、足を隣りの受験生に掴んでもらい、測定器を足に巻いて、手を胸でクロスさせて、上体を連続で起こします。いわゆる、腹筋トレーニングのように行ないます。
制限時間の30秒間の間に、より回数を重ねた方が良い点数となります。
器具の高さは22mmなので、それにそった試験対策を行なって下さい。
腕立て伏せの傾向と対策
腕立て伏せの試験は、とてもシンプルな試験で60秒の制限時間内に何回腕立て伏せができたかが試験の成績となります。
腕立て伏せにも、人それぞれやり方があるので、公平性を保つための試験ルールがあります。
ルールは、手の位置は肩幅くらいに設定して、腕をしっかりと曲げることです。また上体のみ動かして腕立てしている人は、ルール違反となることがあります。
この試験では、腕が疲労しないうちに、最初から飛ばして回数を重ねることをオススメします。
また、なるべくスピードを意識して瞬発的なパワーで腕立て伏せを行なうと得点アップに繋がります。
50m走の傾向と対策
50m走の試験は、一般的な50m走の試験と変わりありません。
これも1500m走の場所と同じで、水面の横のコンクリート上のところを走ることになります。
試験方法として、4人1組で50m走を測定します。タイムで測るので特にこの4人の順位は関係ありません。
試験はクラウチングスタートで行います。(期によってクラウチングでないこともある)
この試験は、スタートが出遅れて失敗する人が後をたちません。しっかりとスタートの合図を見てスタートを出遅れないようにしましょう。
また、風が強い日がよくあるため、風の抵抗を受けにくい服装などで試験をうけることをオススメします。
反復横跳びの傾向と対策
反復横跳びの試験は、学校等で行なわれるスポーツテストと同様な試験ですが、記録の取り方に違いがあります。
一般のスポーツテストの試験はペアの人間に回数を数えてもらうのに対して、ボートレーサー試験では、カウントする器具を床に接地されていて、それを踏んだ数が記録となります。
試験方法として、1m間隔で3本の線が引いてあって、その3本の線を往復でまたいでいく瞬発力や敏捷性が必要な試験となります。
試験で最も気をつける点は、カウントミスです。
カウントされていない原因としては、床をしっかりと踏んでいないとか、指定の線を超えてない等があります。
試験器具がどのくらいだったらカウントされるかを練習のときに把握しておく必要があります。
毎期、カウントミスのため、ひどい記録となっている受験生がいるので気をつけて下さい。