社会:日本地理は地域より全体像を押さえよう!
こんにちは。艇学スクール東京校で学科講師を担当している太田です。
学校で勉強する内容は公立だったら小学校でも中学校でも全国同じだと思っている人が多いと思いますが、実際のところはどうでしょうか?
例えば数学だったら、多少教員に裁量はあると思いますが、文部科学省が定めた教育指導要領がありますので、全国ほぼ同じと思ってよいでしょう。
しかし、社会の地理、その中の日本地理となると事情が異なります。もちろん、数学同様に教育指導要領がありますから、最低限同じことを学ぶことになりますが、ほかの教科と違って地域による差が大きいのではないでしょうか?
実際に私の経験から言うと、全国の山地や平野、河川などの地形を勉強した後に、地元地域の地形をかなり細かく勉強しました。地元地域の産業などもやはり細かく勉強しました。イメージでいうと全国+地元地域という感じでしょうか。ですから地域によって学ぶ範囲が結構違ったりしているはずです。
今日はそんな学ぶ内容に大きな地域差がある地理(日本地理)のお話です。
地理の参考書をみると日本地理の範囲では大体前半に日本の全体像を学ぶ構成になっています。地形、気候、農業、工業、貿易などです。その後に各地域のことを詳しく学ぶかたちになっています。学校でもそのような順番で学習していると思います。
実際には更に学校独自、或いは教員独自で地元地域用の教材をつくって、地元のことを深く掘り下げて勉強します。
ということは、試験で地域の細かい問題を出すと受験生の出身地域で有利不利ができる可能性があります。
そういうことがあってか、それとも偶然なのかは分かりませんが、学科試験の過去問をみてみると特定の地域に関する出題があまりありません。全国レベル、つまり日本の全体像に関する問題が多くを占めています。私が出題者でもやはりそうすると思います。
ということは、勉強する範囲はどこを優先するべきかというと、当然全国レベルの範囲。参考書の前半に出てくる日本の地形、気候、農業、工業、貿易などということになります。
具体的には日本周辺の海流、東西南北の端、標準時子午線、日本アルプス・阿蘇山のカルデラなどの全国的に知られている地形、最長・流域面積最大の河川、各種農作物生産量1位の都道府県、各工業地帯の特徴などです。
地理が苦手な人は各地域の範囲は後に回して、日本の全体像の勉強に集中して下さい。ここでかなり暗記できたと自信がついてから各地域の範囲に進みましょう。
では、ここで一つ、艇学スクールの授業でも教えている頻出問題の語呂合わせを紹介したいと思います。先ほども優先して勉強すべき範囲として書いた「東西南北の端の島」の覚え方です。この端の島は定期的に出題されていますので、必ず暗記して下さいね。
復習しておきますと、
東端:南鳥島
西端:与那国島
南端:沖ノ鳥島
北端:択捉島
でしたね。
南鳥島は「南」という字が入っているけど東端でしたよね。覚えるのがちょっとややこしいところです。なので、ここは語呂合わせで覚えましょう。
ではその語呂合わの紹介です。それは、、、
「え~っと、皆起きたよな。」
です。
これだけじゃ分からないですよね。
この語呂合わせは北端から時計回りに覚えるものです。
え~っと(択捉島)、皆(南鳥島)起き(沖ノ鳥島)たよな(与那国島)。
ということです。
図にすると、こんな感じです。
この図を見ながらしっかり覚えて下さいね。
1次試験まで1カ月を切っています。勉強がはかどっていない人は、効率よく勉強を進めるためにも、日本地理はまず前半の日本の全体像に関する範囲を押さえましょう!
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日本地理は参考書の前半を中心に学習!東西南北の端の島も覚えて下さいね!
それではまた更新します!
東京校学科講師 太田