実は秘策があって、社会は地球儀を眺めるんです
こんにちは。艇学スクール東京校で学科講師を担当している太田です。
皆さん、地理、好きですか?
地理が苦手な人って、地球儀、世界地図のイメージがまったく頭に入っていないことが結構多いんです。
まずは地球儀を初めて見るつもりで、理科の自然観察のつもりで眺めてみましょう。意外と面白いなぁって、気づくかもですよ。
今日は社会の地理、その中でも地球儀レベル?のお話です。
ここ数年の地理の出題特徴として、地球儀レベル?の問題が結構出てるんですよ。
以前から本初子午線がらみの問題はちょくちょく出てましたが、赤道や日付変更線についても出題されました。
ということは、、、他の線も出題されるかもしれませんよ~。
ますは地球儀をじっくり観察してみましょう。
できれば皆さんも地球儀をもってきてください。なければ世界地図でも良いですよ。
うちにある地球儀は息子(もうすぐ3歳)が親戚からもらった子供用。国名や都市名が平仮名で違和感満載です。(笑)
まずは全体を眺めた後、学校で習った「経度0度の経線を特に本初子午線といって、イギリスのロンドン(の旧グリニッジ天文台)を通る」ってことを確認しましょう。
おっ!本当にロンドンを通っていますね。分かってはいても地球儀で確認すると新鮮で結構楽しい!
地理が苦手な人はここから始めましょう!
次は日付変更線です。基本的には経度180度の経線ですね。地球儀を半回転させて、、、
あっ、ありました!でもよく見るとギザギザです。
なぜでしょう?
素直に経度180度で日付変更線を引いたとしましょう。するとこの線が1つの国を通ると東西で日にちが1日ずれてしまいます。
同じ国なのにお隣さんとは日にちが1日ずれてしまうということが起こって、あまりに不便。なので国土をまたがないようにジグザグに引いているんです。
上の写真だとアメリカ、ロシアをまたがないようにジグザグにしてるんですね。
南に移動して日付変更線の続きを見てみましょう。
こ、これは想像以上にジグザク、というよりもえげつないくらい東側にデコボコ出っ張ってます。
僕が子供のころはここまでジグザグというか、出っ張りは激しくなたったです。ずいぶんとかわちゃいましたね。
「え~っ!日付変更線って、かえてもいいの?」って聞こえてきそうですが、
いいんです。
というか、国ごとに標準時を独自で決めるのですが、変更もその国が独自にできるので、経度180度付近の国が標準時を変更すると、日付変更線も変更されることがあるのです。
実は以前の日付変更線はキリバス共和国を東西に分けていたんですが、さすがに不便ということで1995年に日付変更線の西側に統一したんです。キリバス共和国は島国ですが、島々がかなり東西に散らばっていて、その分日付変更線も出っ張ってしまったのです。
他にも2011年12月に日付変更線が変更されています。
このときはサモアが標準時を変更したんです。それまで日付変更線の東側だったのを、西側に変更しました(日付変更線を東側に移動した)。
なぜこんなことをしたのか、それは経済状況の変化。以前は欧米との繋がりが強かったのですが、現在はオーストラリアやニュージーランド(以下NZ)との方が強くなってしまった。
以前のままだとサモアが金曜ならオーストラリアとNZは土曜でお休み。逆にサモアが日曜でお休みでもオーストラリアとNZは月曜でお仕事中。こうなると仕事が非効率で経済上のロスが大きい。そこで「標準時を変更しよう!」ってことになったんです。
ちなみにこのとき、12月30日がスキップされて29日の翌日が31日になりました。
話が長くなりましたが、地球儀の観察を続けましょう!
おっ!ありました。他の線もありましたね。緯度23度付近。
もちろん南半球にもあります。
更に探してみると、、、
まだ他にもありましたね!緯度66度付近。こちらも南北にあります。
それぞれの線の名前、意味、知らなかった人はぜひ調べてみてください。
本番でも狙われる・・・かもです。
地理が苦手な人は今日やったみたいに勉強と思わず、観察することから始めましょう。気になることがあったら調べてみて!
そうして得た知識はなかなか忘れませんよ!
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まずは地球儀の観察から。試してみて!
それではまた更新します!
東京校学科講師 太田