ボートレーサー(競艇選手)の年収
ボートレーサーの平均年収は約1600万円(2012年)であり、日本でも稀にみる高収入の職業です。
年収の内訳として主にレースに出走して高順位を取ることによる賞金です。それ以外にもレースに参加することで得られる日当やナイター手当などの各手当も充実しています。
ボートレーサーは実力主義でA1、A2、B1、B2の4クラスに分けられます。
最低クラスのB2レーサーでも約500万円あり、トップクラスになると1億円以上稼ぐ選手も珍しくありません。
2015年の賞金王決定戦の優勝者の山崎智也の年間獲得賞金額は2億2933万円にも上ります。
また、ボートレース界の最高年収は、2002年の植木道彦(元ボートレーサー養成所(旧やまと学校)校長)の年間獲得賞金2億8393万円です。
選手寿命が長い分、生涯賃金も非常に高く、艇界の王者といわれている松井繁は現在30億円を超えています。
各階級によるボートレーサーの平均年収
A1級 | 約3,300万円 |
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A2級 | 約1,800万円 |
B1級 | 約1,100万円 |
B2級 | 約500万円 |
ボートレースSGタイトルの賞金額
ボートレースクラシック 旧総理大臣杯 |
3,500万円 |
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ボートレースオールスター 旧笹川賞 |
3,500万円 |
グランドチャンピオン 旧決定戦 |
2,500万円 |
オーシャンカップ | 2,500万円 |
ボートレースメモリアル 旧モーターボート記念 |
3,500万円 |
ボートレースダービー 旧全日本選手権 |
3,500万円 |
チャレンジカップ 旧チャレンジカップ |
2,500万円 |
グランプリシリーズ 旧賞金王シリーズ |
1,600万円 |
グランプリ 旧賞金王決定戦 |
1億円 |
※近年までは、2,500万円のSGと3,500万円のSGの賞金額は一律賞金改定が行われ、平成以降にできたSGは2,500万円、昭和期からあったSGは3,500万円となってます。
※2014年からSGタイトルの名称が全て変更されています。また、同時にグランプリ(旧賞金王決定戦)の出場者が従来の12名から18名に変更されています。
他のプロスポーツ選手やサラリーマンとの収入比較
ボートレーサーという職業が高収入ということをあまり知られていません。
職業別で日本で最も高収入な職業というデータも存在します。
では、ボートレーサーの年収がいかに高いかを他の職業と比較してみてみましょう。
他プロスポーツ選手との平均年収比較
JRA競馬騎手の平均年収 | 約1,000万円 |
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オートレーサーの平均年収 | 約1,400万円 ※ただしバイク等の維持費は自分持ち |
競輪選手の平均年収 | 約1,100万円 |
プロ野球選手の平均年収 | 約3,600万円 |
Jリーガー(J1)の平均年収 | 約1,760万円 |
プロバスケット選手の平均年収 | 約300万円〜1,500万円 |
※プロバスケット選手に関しては、ほとんどのプレイヤーが企業の所属となりサラリーマンとほぼ変わらない。1,000万円超えるのは極わずか。
その他職業別の平均年収比較
弁護士 | 約1,271万円 |
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公認会計士 | 約841万円 |
税理士 | 約841万円 |
一流企業サラリーマン | 約668万円 |
公務員 ※国家公務員 |
約662万円 |
全国平均 | 約486万円 |
こう見ると、ボートレーサーという職業の年収は日本でもトップクラスであると分かると思います。
一流企業のサラリーマンでもボートレーサーのB1級より少ないですし、高収入と呼ばれる弁護士、公認会計士、税理士などと比べても勝っています。
また、プロ野球選手、プロサッカー選手がボートレーサーより平均年収が高いのは事実ですが、選手寿病が野球なら約9年、サッカー(平均引退年齢が26歳前後なので)なら約8年であり、ボートレーサーは選手寿命が約30年(平均引退年齢が55歳なので)であるので、プロスポーツ界でも最も高収入であるといえるのです。